春の色

通年では4月5月は今年の春というのを感じさせてくれる新茶を稽古でご紹介してます。

清明節までに摘まれた茶を明前茶と呼び中国茶では殊の外、貴重とします。
時をかけ熟成させるお茶もありますが、時を急ぎ、作りたてほど愛でられるのが新茶。


いつもより遅く手元に春が届きました。

皆で
あーだ!こーだ!
いいながら飲む新茶も面白く楽しい。

1人で飲む新茶は、茶と自身と春としっかり向き合う事ができます。

茶は、人が集った時も、1人の時も美味しいのです。


いつもはどちらも楽しむのですが、今年は1人だけ。

そんな事を思いながらまたグラスに湯を注ぐ。


どんな時だって新茶は新鮮で芳しく美しい。


ない事を羨むのではなく、ある事を喜ぼう。

そんな事分かってたのに、ついつい禁じたはずの思考がちらり。


眩しいほどの鮮やかな茶葉を見ると、心の底から思います。

茶があってよかった。
また取り戻してくれる。


好きです、茶。




Sobae

大阪と東京と葉山で 中国茶・台湾茶の教室をしています。

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